2009年8月3日月曜日

エルの肖像/SOUND HORIZON-Elysion楽園幻想物語組曲

白い化粧の寶石は 風を纏って踴る

樹氷あの円舞曲 遠く朽ちた楽園

黒い目の少年は 風を払って通る

樹氷あの並木道 深い森の廃屋


少年が見つけた 少女の肖像畫

彼は病的に白い 彼女に戀をしてしまった


幼い筆跡のサイン 妙に歪なタイトルは

最愛の娘 エリスの八つの誕生日


「奈落へと至る幻想。背徳をつむぎつづけるロマンス。

痛みを抱くために生まれてくる悲しみ。

第四の地平線。その楽園の名はElysion。

そして幾度目かの楽園の扉が開かれる」


やがて少年は彼の《理想》を求めるだろう

やがて少年は彼の《鍵穴》を見つけるだろう

やがて少年は彼の《楽園》を求めるだろう

やがて少年は彼の《少女》を見つけるだろう


娘もまた母になり 娘を産むのならば

楽園を失った原罪を 永遠に繰り返す


始まりの扉と終わりの扉の狹間で

惹かれ合うE(エリス)とA(アビス) 愛想の肖像


禁斷に手を染め 幾度も戀に墮ちていく

求め合うEとA 愛想の肖像


「やがて少年は男のために自らを殺し、

少女は女のために自らを殺す。

時の荒野を彷徨う罪人達は、

其處にどんな楽園を築くのだろうか。

幾度となくElysionが見せる幻影。

それは失ったはずの楽園の面影。

あぁ、その美しき非業の世界は、

幾つの現像を走らせていくのだろう」

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