2009年8月1日土曜日

Fragment/少女病-覚醒ノエシス

『貴族の父親とその愛人との間に生を受けた可憐な少女

祝福されることなく誕生した、望まれぬ魂

少女の密やかな祈りは、群青の夜・・・・・・確かに届いた

それは、世界の果てに取り残されたFragment

始まりにして終わりの旋律―――』


悠遠の闇 抱く瞳(ケイツ) 遥か虚空へ

錆付いた祈りは生まれゆく

新たな生命に捧げた

せめてもの償いか?


雪解けは群青の夜に

神の手(セレネ)から零れた 雫のような甘い奇跡

少女は謳う 波紋に乗せて───


記憶の中に刻まれたirony

深い夢から呼ぶsign

記憶の中で失った旋律(melody)

今 閃光を纏い届くだろう


『祈りは届き、少女の中に生まれたものは新たなもう一つの人格

活発なラスティ・・・・・・控えめなラスティ

もう一人じゃない

それだけで、少女は幸せだった』


苦しい事も 二人で分かつ だから笑えた

錆色の日々から逃れゆく

新たに紡ぐ願いは

望外な幻想か?


悲しみは群青の夜に

拭い捨てた 残さず

孤独な日々は過去の軌跡

少女は駆ける 記憶の先へ────


「二人になって、変わった。今までとは違う。けれど・・・・・・」


『胸の奥深くに刻まれた嫌な記憶がどうしても・・・・・・』


消せない・・・・・・消えない─────


記憶の中に刻まれたirony

深い夢から呼ぶsign

記憶の中で失った旋律

今 閃光を纏い届くだろう


『少女が願ったのは、ささやかな幸せ

少女が祈ったのは、ほんの少しの愛

手に入れたその輝きは、どこまでも玲瓏に』

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