『貴族の父親とその愛人との間に生を受けた可憐な少女
祝福されることなく誕生した、望まれぬ魂
少女の密やかな祈りは、群青の夜・・・・・・確かに届いた
それは、世界の果てに取り残されたFragment
始まりにして終わりの旋律―――』
悠遠の闇 抱く瞳(ケイツ) 遥か虚空へ
錆付いた祈りは生まれゆく
新たな生命に捧げた
せめてもの償いか?
雪解けは群青の夜に
神の手(セレネ)から零れた 雫のような甘い奇跡
少女は謳う 波紋に乗せて───
記憶の中に刻まれたirony
深い夢から呼ぶsign
記憶の中で失った旋律(melody)
今 閃光を纏い届くだろう
『祈りは届き、少女の中に生まれたものは新たなもう一つの人格
活発なラスティ・・・・・・控えめなラスティ
もう一人じゃない
それだけで、少女は幸せだった』
苦しい事も 二人で分かつ だから笑えた
錆色の日々から逃れゆく
新たに紡ぐ願いは
望外な幻想か?
悲しみは群青の夜に
拭い捨てた 残さず
孤独な日々は過去の軌跡
少女は駆ける 記憶の先へ────
「二人になって、変わった。今までとは違う。けれど・・・・・・」
『胸の奥深くに刻まれた嫌な記憶がどうしても・・・・・・』
消せない・・・・・・消えない─────
記憶の中に刻まれたirony
深い夢から呼ぶsign
記憶の中で失った旋律
今 閃光を纏い届くだろう
『少女が願ったのは、ささやかな幸せ
少女が祈ったのは、ほんの少しの愛
手に入れたその輝きは、どこまでも玲瓏に』
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