2009年8月1日土曜日

覚醒夜/少女病-覚醒ノエシス

生まれた理由

ここに存在する意味

ラスティ

禁忌の扉は 今も閉ざされて---------


『もし君が天使ならば、

私を壊さないのに』


神の手(セレネ)が授けた幻想

少しずつ 綻びはじめた

覚醒は波紋描き

閃光影に飲まれた

ただ欲しかったほんの僅かでいい

暖かな温もりが・・・・・・


『父親の愛が注がれていたのは、正妻とその娘にだけ

光射す庭園。遠くから眺めるそれは、

決して泳ぎ着くことのできない空のように暖味で・・・・・・

けれど、そんなものが欲しかった

小さな頃から、ずっと』


愛を知らず

微笑う 少女は儚く

リスティ

無垢なる瞳は、何も映さずに-------


「もし君が悪魔ならば、

私に背かないのに」


神の手が零した幻影

彷徨うは 無慈悲なRiddle

覚醒は波紋描き

閃光は影に飲まれた

ただ欲しかったほんの僅かでいい

暖かな温もりが・・・・・・


声にならない声

刹那の暗い衝動は

紅い鮮血で 小さなこの手を

あたためてくれたんだ・・・・・・


『沈黙は、夥しく鮮烈な赤と共に世界を支配していた

うしなったモノ。手に入れたモノ。生ぬるい雫。冷え切った意識

俯きながらも、少女は虚ろに微笑んだ-----』


「あーぁ。 壊しちゃった・・・・・・。

あの子が起きたら、喜んでもらえるかなぁ・・・・・・?」

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