生まれた理由
ここに存在する意味
“ラスティ”
禁忌の扉は 今も閉ざされて---------
『もし君が天使ならば、
私を壊さないのに』
神の手(セレネ)が授けた幻想
少しずつ 綻びはじめた
覚醒は波紋描き
閃光は影に飲まれた
ただ欲しかったほんの僅かでいい
暖かな温もりが・・・・・・
『父親の愛が注がれていたのは、正妻とその娘にだけ
光射す庭園。遠くから眺めるそれは、
決して泳ぎ着くことのできない空のように暖味で・・・・・・
けれど、そんなものが欲しかった
小さな頃から、ずっと』
愛を知らず
微笑う 少女は儚く
“リスティ”
無垢なる瞳は、何も映さずに-------
「もし君が悪魔ならば、
私に背かないのに」
神の手が零した幻影
彷徨うは 無慈悲なRiddle
覚醒は波紋描き
閃光は影に飲まれた
ただ欲しかったほんの僅かでいい
暖かな温もりが・・・・・・
声にならない声
刹那の暗い衝動は
紅い鮮血で 小さなこの手を
あたためてくれたんだ・・・・・・
『沈黙は、夥しく鮮烈な赤と共に世界を支配していた
うしなったモノ。手に入れたモノ。生ぬるい雫。冷え切った意識
俯きながらも、少女は虚ろに微笑んだ-----』
「あーぁ。 壊しちゃった・・・・・・。
あの子が起きたら、喜んでもらえるかなぁ・・・・・・?」
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